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コラム COLUMN

マウスピース矯正専門サイトで
打ち出したいポイント
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近年では、歯科医院はコンビニエンスストアより数が多いといわれており、集患競争に頭を抱えている歯科医院は少なくありません。しかし、多くの人がインターネットから、ホームページや専門サイトを見て歯科医院を探しているのが実情です。特に矯正歯科は、自費診療がメインであるため選択肢の幅が広い分野といえます。さらに費用が高額であり、治療も長期間に渡ります。そのため、患者さまはたくさんの情報の中から歯科医院を決めなければならず、他院と比較して検討するにも情報が必要です。

そこで、マウスピース矯正専門サイトで打ち出したいポイントは、患者さまに寄り添ったコンテンツといえます。

ターゲット層の細分化

 矯正歯科といっても、治療を受けたい理由は人それぞれです。子どもの歯並びが気になる、自分の歯並びをもっとキレイにしたい、コンプレックスを解消したい、噛み合わせが悪いなど、理由は十人十色といえます。
ここでまず大きくわけられるのが、小児矯正と大人の矯正歯科です。特に、子どもの矯正歯科では先天性の疾患によるものや保険診療が適用されるケースもあるため、主に審美目的である大人の矯正歯科とはターゲット層が異なります。

ペルソナに合わせたデザイン

 ターゲット層の次は、さらに人物像を絞り込んだ「ペルソナ」です。ターゲットとペルソナは意味合いが微妙に異なり、Webマーケティングでいうターゲットとは性別や地域または年齢を指すもので、「首都圏在住 20代 男性」「30代 独身女性」といった漠然としたグループ層をいいます。それに対してペルソナとは、ターゲット層をさらに落とし込んで細分化した人物像を指します。
一例ではありますが、華やかで女性らしいデザインと内容では男性が訪れにくく、シンプルで淡々とした内容では親しみやすさが感じられないなど、サイトの印象は意外と大きなものです。
専門のサテライトサイトを複数運営できる場合は、男性・女性それぞれに焦点を当てる、ビジネスパーソン向けに特化させるなど、ペルソナに合わせたデザインで作成するものおすすめです。

他院との差別化

 同じような設備、金額、治療方針であれば、患者さまは他院に流れてしまう場合があります。そのため、自院の強みを生かしたアピールが必要です。
例えばマウスピース矯正の種類をいくつ扱っているのか、支払い方法の種類、見積もり金額にどこまで含まれているのか、もしマウスピース矯正では対応できない場合の矯正治療は扱っているのかなどです。
その他にも、駐車場の台数や予約システム、院内の雰囲気など、通いやすさのアピールも大切です。特に予約に対しては、「せっかく予約を入れたのに30分も待たされた」といったマイナス評価を良く見かけます。受付から診療まで、タイムラグが発生しないよう努めている場合は、大きなアピールポイントになるといえます。

専門医の資格や実績数などの
「E-E-A-T」

SEOやWebマーケティングの分野では、時折「E-E-A-T」という言葉が出てきます。これは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」にある、以下の基準から頭文字を取った造語です。

EExperience(経験)
……これまでの実績や症例数など

EExpertise(専門性)
……専門医資格の有無

AAuthoritativeness(権威性)
……これまでの役職、論文の受賞歴など

TTrustworthiness(信頼性)
……エビデンス、誰が発言しているのかなど

上記はあくまで一例ですが、せっかく良質な記事(コンテンツ)を制作しても、「誰が運営しているのか記載がない」「誰が書いているのかわからない」「エビデンスはどこなのか?」など、このような状態ではサイトの信頼度が上がりません。結果としてGoogleで検索しても上位には表示されず、集患効果は望めないのです。
そのため、医師監修である旨や参考資料の記載、誰が運営しているサイトなのか、医師はどのような人なのかなど、しっかりと明記しましょう。

わかりやすいプロセス

 マウスピース矯正にかかる費用や支払方法、矯正前・矯正後の流れなど、患者さまはある程度のプロセスがわからないと治療を受けにくいものです。さらに患者さまの口腔内の状態は人それぞれであり、すぐに矯正治療が始められる方もいれば、虫歯や歯周病、抜歯が必要となるケースがあります。加えて、矯正治療の後は保定期間があることを知らない方も大勢いらっしゃるため、マウスピース矯正専門サイトではこうした情報こそ全面に打ち出したいコンテンツなのです。

写真やイラストでわかりやすい情報

 歯科に限らず美容外科などでは、治療後にどのような変化が現れるのかが気になるものです。「せっかく高額な費用をかけたのに、思っていたような結果にならなかった」と思われないよう、いわゆるビフォー・アフターの写真などは必要な情報といえます。しかし、ビフォー・アフター写真を掲載する際には、医療広告ガイドラインの「限定解除」を満たす必要があります。
限定解除には自費(自由)診療の項目に加えて、写真やイラストのすぐ近くに「通常必要とされる治療内容」「治療にかかる費用」「副作用やリスク」の掲載が必要です。

まとめ

 マウスピース矯正専門サイトでは、ターゲット層やペルソナの絞り込みに加え、患者さまに寄り添ったコンテンツの制作が必要です。費用が高額であり治療も長期間に及ぶため、安易な情報だけでは「こんなはずじゃなかった」となり兼ねないからです。
さらにGoogle検索アルゴリズムは、「E-E-A-T」などをクリアしていなければ、検索上位に表示されず集患効果を発揮できません。専門性や信頼性などに加えて、患者さまに寄り添ったコンテンツの制作を目指しましょう。