パンくずリストを活用して
閲覧者の離脱を阻止する方法
Column
歯科医院のWEBサイトの各ページに、「パンくずリスト」を設置していますか?パンくずリストは、WEBサイトの構造を分かりやすくするだけでなく、検索エンジンからの評価を高めることにも繋がる重要な施策です。今回は、パンくずリストの必要性や設置のコツについてご紹介します。
パンくずリストとは?
パンくずリストは、サイト内でのナビゲーションを改善したり、内部リンク構造を強化したりするために必要なものです。パンくずリストがあれば、前のセクションや関連するページにアクセスしたい時に役立ちます。
童話の「ヘンゼルとグレーテル」の中で、兄弟が森の中で迷子にならないよう、パンくずを落としながら歩いていったというエピソードが由来です。ユーザーがサイトの中で、自分の位置を把握するための役割を担っています。
パンくずリストは、ページの上部に表示されることが多いです。一般的なパンくずリスト(位置型パンくずリスト)では、「◯◯クリニックTOP > マウスピース矯正 > 治療の流れ」のように表示されます。
パンくずリストを設置するメリット
パンくずリストを設置するだけで、いくつかのメリットが得られます。代表例を2つご掲示します。
ページへの辿り着きやすさを改善(ユーザビリティの向上)
パンくずリストが設置されていると、ユーザーがサイト内のどこにいるのか、どうやって辿り着いたのか、目的のページへはどうアクセスするのか、などがはっきりと分かるようになります。たとえば、「地域名+マウスピース矯正」で検索をかけ、とあるクリニックの「◯◯クリニックTOP > マウスピース矯正 > 治療の流れ」というページに辿り着いたとしましょう。
そのページを読み、実際に治療の料金やクリニックへのアクセスが知りたいとなったとき、パンくずリストがあればすぐにTOPページあるいは関連するページを探すことができるのです。関連ページを閲覧しやすくなるため、WEBサイトからの離脱を減らし、滞在時間を伸ばすことができます。
検索順位の向上
適切にパンくずリストを設置することで、検索エンジン(Google等)がサイトの構造を正しく理解しやすくなり、内部リンクの情報や関連性といった情報を収集できるようになります。
さまざまなSEO対策の一つである、内部構造の施策です。サイトの構造がシンプルになり、クローラーに評価された結果として、検索エンジンでの順位がアップし、集客の増加につながります。
パンくずリスト作成のコツは?
パンくずリストを作成する際には、いくつかのコツを押さえておきましょう。
1なるべく全てのページに設置する
パンくずリストを余すことなく設置することで、サイトの構造がしっかり整理され、ユーザーにとって見やすいだけでなく、検索エンジンにも評価されやすくなります。
2設置ミスがないかよく確認する
設置したあとは、ミスがないかどうかもチェックしましょう。たとえば「◯◯クリニックTOP>歯周病治療>マウスピース矯正の費用」のように、無関係のページが紐付けされていると、使いにくく、また、検索でも上位表示されなくなってしまいます。
3SEO対策のキーワードを含める
パンくずリスト内に、SEO対策用のキーワードを入れましょう。カテゴリ名を考えるとき、検索頻度の高いキーワードを含めておくと、検索で上位に表示される可能性が高まります。無理にたくさんのキーワードを入れてパンくずリストを長くする必要はありません。
4スマホでの見やすさを確認
スマートフォンはPCと比べて画面が小さいので、見やすさが重要です。パンくずリストがどのように表示されているか、確認しておきましょう。パンくずリストのフォントが大きすぎる・長すぎると、画面の中で多くの面積を占めて邪魔になってしまいます。ページから離脱しないよう、すっきりと表示させるのがベストです。
パンくずリストのフォントを小さくする、1行でおさまらない分はスクロール表示に設定するなど、工夫しましょう。ページの上部に表示させるのが一般的ですが、ページ下部に掲載するという方法もあります。
まとめ
パンくずリストを設置することで、WEBサイトの構造がシンプルになりページからの離脱を抑えられるほか、検索エンジンでの順位向上なども期待できます。
パンくずリストを追加で設置するのは、さほど大きな手間ではありませんが、効果的な施策です。まだ設置していないのであれば、早めにパンくずリストを設置しましょう。